ランニングイヤホンの選び方とおすすめモデル ~走る楽しさをより充実させる、耳にフィットする音楽体験~
2025-01-06 22:25:31
「ランニング中に音楽やポッドキャストを聴きたいけれど、イヤホンが耳から落ちやすかったり、汗で壊れたりしないか心配……」。そんな悩みを抱える方は多いと思います。
そこで今回は、ランニングイヤホンに関する情報を探しているランナーの皆さんに向けて、イヤホン選びのポイントやおすすめモデルをわかりやすくまとめました。
ランニング用イヤホンを選ぶ理由
ランニングに限らず、ヨガ、ウェイトトレーニング等…運動中に音楽やオーディオブックを聴くメリットは多いです。モチベーションが上がる、集中力を高められる、退屈しがちな場面を楽しくできるなど、音がパフォーマンスや気分に大きく影響することがあります。
ただし、走っている最中にイヤホンが落ちたり、周囲の音がまったく聞こえなくて危険を感じる場面に遭遇する場合も。快適かつ安全にランを楽しむためには、以下のような点を押さえてイヤホンを選ぶことが大切です。
ランニングイヤホンを選ぶときに注目したいポイント
落ちにくさ
走行中は思った以上に頭が揺れたり、汗で耳が滑りやすくなることがあります。フック付きイヤホンや耳を挟む構造のモデルなど、耳へのホールド感が強いタイプを選ぶと落ちにくいです。
カナル型でも、イヤーチップを自分の耳に合ったサイズに交換するだけで、フィット感が格段に向上します。
防水・防汗性能
汗や小雨くらいで故障すると運動が継続できなくなるため、防滴仕様や耐汗設計を備えたイヤホンが安心です。
「IPX5」や「IPX7」のような表記があれば、ある程度の水分にも強いと考えていいでしょう。
外音取り込み・安全性
ランニングコースによっては車や自転車と並走する場合もあります。自分だけが音楽に集中しすぎると、周囲の状況を把握しにくくなることがあり、危険を伴うかもしれません。
骨伝導イヤホンやオープンイヤー型であれば、外の音を自然に聞きながら音楽も楽しめます。
ワイヤレス/有線
- ワイヤレス:煩わしいケーブルがなく、動きやすい点がメリット。ただしバッテリー管理が必要で、長時間のランには注意が必要。
- 有線:充電の心配がない一方、走行中にコードが揺れたり絡まるストレスがあるかもしれません。
価格帯とコストパフォーマンス
初めてランニングイヤホンを導入する人は、3,000~5,000円程度で比較的安く買えるモデルから試してみてもいいです。
ある程度こだわりたいなら、1万円前後、さらに高音質を求めるなら2~3万円台やそれ以上のモデルも視野に入ります。
おすすめのランニングイヤホン
ここでは、上記のポイントを満たすモデルをいくつかピックアップしました。価格や機能性のバランスを考えながら、自分の走り方に合いそうな製品をチェックしてみてください。
AfterShokz(Shokz)Aeropex(骨伝導)
道路を走る際に周囲の音をしっかり確認したい人には、骨伝導方式がぴったりです。耳を塞がないため、車の接近音や歩行者の気配に気づきやすく、安全をキープできます。ヘッドバンドも軽量で、長距離の走行でもあまり負担になりません。
- 価格: 約20,000円で販売されています。
- バッテリー持続時間: 公式には8時間とされていますが、レビューでは最大10~15時間との長時間使用も報告されています。10日間の待機時間もあります 2。
- 音質: 骨伝導イヤホンとしては高音質で、低音も強化されているモデルです 。従来の骨伝導イヤホンにあったような振動は軽減されているようです。
- 外部の音が聞こえる設計上、音楽に没頭したい場合は耳栓の使用が推奨されています。これは、耳栓をすることで周囲の音を遮断し、骨伝導技術による音楽をよりクリアに聞くことができるためです。
- 装着感: 非常に軽量で快適な装着感。耳を塞がないため、圧迫感がないのも特徴です。ただし、長髪の人は装着に工夫が必要な場合もあるようです。
- カラーバリエーション: Lunar Grey、Solar Red、Cosmic Black、Blue Eclipse など。
- その他の特徴:
- Bluetooth 5.0対応。
- IP67の防水性能を備えているため、運動中の汗や雨天時でも安心して使用できます。
- 専用の充電ケーブルを使用します。
- 音漏れを50%削減。
- 充電時に水滴を検知すると警告を発する機能があり、濡れたまま充電することによる故障を防ぎます。
Sony WF-SP800N(ワイヤレスカナル型)
防滴性能(IP55)を備え、汗や軽い雨にも負けず、ノイズキャンセリング機能で音楽への没入感も得られるモデル。カナル型ですが、専用のアークサポーターで耳にしっかり固定できるため、落ちにくさと高音質を両立したい人に好評です。
- 価格: 約17,000円で販売されています。
- バッテリー持続時間: ノイズキャンセリングON時で9時間、OFF時で13時間 。充電ケースと併用することで、さらに長時間使用可能です。10分の充電で60分の再生が可能な急速充電にも対応しています。
- ノイズキャンセリング性能: 周囲の音をある程度低減できますが、上位モデルのWF-1000XM3ほどの強力なノイズキャンセリング効果は期待できません。
- 音質: 全体的にバランスの取れたサウンドで、低音も豊かです。
- 装着感: 専用のアークサポーターにより、しっかりと耳に固定され、激しい運動でも落ちにくい設計です。
- カラーバリエーション: ブラック、ブルー、オレンジ、ホワイトの4色展開 。
- その他の特徴:
- IP55の防塵・防水性能を備えています。これは、汗や小雨程度の水滴からイヤホンを保護するのに十分な性能です。ただし、水に浸けることはできませんのでご注意ください。
- USB-C充電に対応しています。
- Sony 360 Reality Audioに対応しています。
- Amazon AlexaおよびGoogle Assistant連携。
- タッチコントロールは、操作に慣れるまで少し時間がかかる場合があり、反応が悪いと感じる場合もあるようです。
Beats Powerbeats Pro(イヤーフックタイプ)
耳に掛けるフック構造が特徴的なモデル。激しい動きにも耐えられる安定感と、Beatsらしい重厚な低音がポイントです。ヒップホップやダンスミュージックを聴きながら、ランやワークアウトを思い切り楽しみたい人に適しています。
- 価格: Amazonでは約28,000円で販売されています。
- バッテリー持続時間: イヤホン単体で最大9時間、充電ケースと併用することで24時間以上の再生が可能です。5分の充電で1.5時間の再生が可能なFast Fuel機能を搭載しています。
- 音質: Beatsらしい重厚な低音が特徴です。低音域がしっかりと出ているので、迫力のあるサウンドを楽しみたい方におすすめです。
- 装着感: 調整可能なイヤーフックにより、激しい運動でもしっかりと耳に固定され、安定した装着感を実現します。このイヤーフックは、耳の形に合わせて柔軟に調整できるため、快適なフィット感と安定性を両立しています。
- カラーバリエーション: ブラック、アイボリー、ネイビー、モス、スプリングイエローなど。
- その他の特徴:
- Apple H1チップ搭載。
- IPX4の耐汗・耐水性能。
- ノイズアイソレーション機能。
- Class 1 Bluetooth接続。
Anker Soundcore Life A1(コスパ重視)
5,000円前後の価格帯で、防水機能や十分な駆動時間を確保。最初はリーズナブルなワイヤレスイヤホンから始めたい、という方におすすめです。見た目はシンプルですが、機能面は必要十分でエントリーユーザーにも扱いやすい印象があります。
- 価格: Amazonでは約5,000円で販売されています。
- バッテリー持続時間: イヤホン単体で9時間の再生が可能。充電ケースを併用することで、最大35時間使用できます。10分の充電で1.5時間の再生が可能な急速充電にも対応しています。
- 音質: バランスの取れたサウンドで、低音、中音、高音域がクリアに聞こえる 24。迫力のある低音を楽しみたい場合はBass Boosterモード、ポッドキャストを聴く際などはPodcastモードなど、3つのEQモード(Soundcore Signature、Bass Booster、Podcast)を搭載し、好みのサウンドに調整可能です。
- 装着感: 快適で安定した装着感。耳にしっかりとフィットし、運動中に外れにくい。
- カラーバリエーション: ブラック。
- その他の特徴:
- 8mmのオーバーサイズドライバーを搭載。
- IPX7の防水性能。
- ワイヤレス充電対応。
- Bluetooth 5.0対応。
- モノラルモード対応(片耳のみで使用可能)。
- イヤホンを外すと自動で音楽が一時停止する機能を搭載しており、便利です。
さりげない注目モデル:TALIX Open Earbuds X6
最近話題の「ながら聴き」用途に適したモデルとしてTALIX Open Earbuds X6も注目されています。こちらは耳を完全に塞がないオープンイヤー型で、軽いランニングやジョギングを楽しむ際に「周囲の音を自然に聞きながら音楽も聴きたい」という方に評判です。
- 価格: 5,999円程度。
- バッテリー持続時間: イヤホン単体6.5時間、充電ケース含み40時間。
- 音質: 低音から高音までバランス良い音質。インナーイヤーに比べると低音が弱いかもしれませんが、オープンイヤー型としては及第点です。
- 装着感: 耳を塞がないオープンイヤー型なので、圧迫感が少なく、長時間装着していても快適です。
- カラーバリエーション: スターリーブラック、オーロラパープル、ギャラクシーブルー
- その他の特徴:
- IPX5程度の防水性能を備えているため、運動中の汗にも安心です。
- 軽量設計で、長時間の使用でも疲れにくい。
「開放感あるデザインで耳が塞がらず、周囲も把握しやすい」
ランニングでイヤホンを安全かつ快適に使うコツ
長く愛用するためには、使い方にも工夫が必要です。以下は、快適に走るためのちょっとしたヒントです。
-
イヤホンのフィット感を調整
イヤーチップやイヤーフックのサイズを変えて、耳から落ちにくいベストなポジションを探します。 -
音量は適度に
自分の周囲を認識できる範囲の音量にしましょう。路上でのランなら外音取り込みや片耳使用を検討するのも有効です。 -
汗や汚れの拭き取り
防水性能があっても、ランニング後には軽く拭き取って清潔に保つと、故障リスクを減らせます。 -
バッテリー残量の確認
ワイヤレスイヤホンは、走りに行く前に充電を確認。長距離走なら充電ケースを持参することも考えてみてください。
まとめ
ランニング用のイヤホンを選ぶときは、まず「落ちにくくて防汗・防水に対応しているか」が決め手になります。さらに音質や価格帯、自分のランスタイル(ロードやトレイル、ダンスランなど)に合った機能を備えたモデルを探すと、モチベーションアップや快適な走りに直結するでしょう。
また、「ながら聴き」の手軽さを重視するなら、TALIX Open Earbuds X6のようなオープンイヤー型を試してみるのも面白い選択です。耳を完全に塞がず、周囲の音も程よく拾いながらBGMを楽しめるため、安全面や耳の圧迫感を気にしていた人に好評です。
最終的には、あなた自身がランニングをしていて「心地いい」と感じるイヤホンがベスト。いろいろ比較しながら、自分だけの1台を見つけてください。走るたびに音楽や音声コンテンツが寄り添ってくれると、ランがちょっとした“特別な時間”になりますよ。
製品情報や価格は変わる場合がありますので、最新の情報は各メーカー・販売店の公式サイトを確認してください。